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実はFXをやっている人も分かっていないユーロの特徴と問題点

今現在の世界の基軸通貨は、
ドルですね。

おそらく、私や皆さんが生きている間に
その地位が揺らぐことはないでしょう。

経済でアメリカを中国が激しく追っていますが、
世界的信用から見て、
中国の元が基軸通貨になることはないでしょう。

では、ドルの次の2番手の通貨は元でしょうか?
いいえ、元は2番手どころか3番手にもなれません、
なぜなら元は、完全な変動相場制ではないから。
元のレートは国に管理されているんです。
そんな通貨は怖くて買えません。。

では、世界の2番手の通過は何か?
それはユーロです。

アメリカに対抗するヨーロッパ通貨ユーロ

ユーロは欧州単一通貨で、
欧州連合EU)加盟国内で使用されています。

ユーロの歴史は浅く、
2002年から紙幣としての流通が始まりました。

それまでは、
フランスのフラン、ドイツのマルクなど、
ヨーロッパ各国それぞれの通貨があり、
通貨ごとのレートも存在していましたが

ユーロ導入後は、EU加盟国で通貨が統一され
ヨーロッパ内で国をまたいで買い物する場合も
通貨の両替が不要となりました。

ただし、当初EU加盟国であったイギリスは
ユーロ導入を模索してはいたものの
最終的には自国のみで通貨を制御することを重視し
自国通貨であったポンドの維持に至りました。

EUで単一通貨が導入された意図には
ヨーロッパ内での為替リスクを無くし、
労働力についても移動を容易とすることで
ヨーロッパ全体の経済活性化がありました。

そして、このようにヨーロッパ全体が協力して
経済力を上げようとする背景には、
世界一の経済大国アメリカへの対抗意識があります。

経済力、軍事力を背景に、
世界におけるアメリカの発言力は絶大です、
ヨーロッパとしてその状況を看過できなかった
ということです。

基軸通貨にしても元々は
イギリスのポンドだったのが、
アメリカのドルにとって変わられた歴史があるので
通貨においてもアメリカのドルに対抗したい
という思いがあります。

ユーロが抱える独自の問題点

ユーロは他の通貨と違って
多国間の共通通貨です。

その事情によって、
他の通貨にはない独自の問題点がいくつかあります。

1つは、
金融政策を共有しなければならないこと。

本来であれば、金融政策は、
自国の経済状況をかんがみて、
それ相応の対応をすればいいのですが、

ユーロの場合はそう単純な話ではありません。

ユーロの金融政策は、
ECB(欧州中央銀行)がまとめて行います。

ECBはEU加盟国全ての経済状況を見て
金融政策を実施する必要があります。
ユーロは20カ国以上の国で使用されているので
それぞれの国の経済状況を加味する必要があるんです。

1つの国の金融政策を決めるのにも
いろいろ揉めるのに、
20ヵ国以上の国の金融政策を決めるのが
どれだけ大変かは想像がつくはずです。

例えば、
ユーロを使用しているイタリアがインフレぎみで
同じくユーロを使用しているドイツがデフレぎみだったら
ECBとしては、インフレに対する金融政策を取るべきか、
それとも、デフレに対する金融政策を取るべきか、
悩ましいところとなってしまいます。

その結果、
金融政策としては、どっちつかずな
差し障りのない対応となるか、
弱国を切り捨てるような政策となってしまいます。

もう1つは、
1つの国の問題がユーロ全体に波及することです。

本来であれば、経済的に弱い他国の不祥事が
直接、自国の通貨に影響を与えることはありませんが、
ユーロの場合はそうとは言えません。

その顕著な例が
ギリシャ問題です。

ギリシャがユーロへの加盟する際、
財務の報告内容を改ざんして加盟していたことが
発覚した問題です。

ギリシャのユーロ加盟時、
財政赤字は報告よりも大きく、
ユーロへの加盟条件を満たしていなかったんです。

この問題が発覚したことで、
ギリシャだけでなく、ユーロ全体が
信用を失うこととなりました。

ギリシャの問題が、
ドイツやフランスなどを巻き込み
ユーロが売られる材料となりました。

共同体はリスクも共同体ということです。

総括

ユーロは独自の問題も抱えてますが
FXでは無視できない通貨です。

ユーロ/ドルはFX全体の取引料の約1/4を占める
最も取引量の多い通貨ペアです。

このことからも、
世界のNo.1, No.2の通貨は
ドルとユーロと言えます。

取引量が多いということは、
突発的なノイズのようなレートの振れは起きづらく、
発生したトレンドは安定する傾向があります。

クロス円の通貨ペアだけでなく、
ユーロ/ドルも選択肢に入れると、
取引の幅は広がると思います。